風水害への備え
01.東京を取り巻く状況
近年の急激な気候変動に伴い、今後、気温上昇による降雨量の増加、海面水位の上昇が見込まれ、風水害の頻発化・激甚化につながるおそれがある。
気温が高くなる
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※IPCCによる将来の気温上昇シミュレーション「IPCC第6次評価報告書第1作業部会報告書」複数の温室効果ガス等排出シナリオのうち、パリ協定の目標を踏まえたシナリオの場合
海水面が高くなる
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※平均気温が2℃上昇の場合 IPCC「Special Report on the Ocean Cryosphere in a Changing Climate」
大雨が降りやすくなる
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国土交通省「気候変動を踏まえた治水計画のあり方提言」(令和3年4月)
02.強靭化に向けて2040年代に目指す東京の姿
「激甚化する風水害から都民を守る」
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低地帯や川沿い、海沿いのまちでも、風水害による不安を感じすに暮らせる
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万が一の災害に襲われても、避難する場所や経路が確保されている
03.危機への対策
浸水対策
気候変動に伴う1.1倍の降雨量に対応します。
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河川の氾濫を防止する護岸や調節池整備のさらなる推進
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下水道浸水対策の強化
高潮対策
気候変動に伴う海面上昇(最大約60cm)に対応します
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防潮堤・河川堤防の嵩上げ
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AIを活用した水門操作支援
高台避難
逃げ遅れた場合でも避難できる場所をつくります
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緊急的な避難先となる高台まちづくりの加速
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首都高速道路の高架部等を緊急安全確保に活用
土砂災害
人命損失や孤立化を防止します
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衛星データを活用した不適正盛士の検知
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多摩山間や島しょ地域における災害時の代替ルート等となる道路の整備推進
地下鉄等
利用者が安全に避難できる対策を行います
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防水ゲートの設置など地下鉄の浸水対策を推進
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地下街の避難誘導対策を充実
強風対策
強風による停電や看板などの飛散事故を防ぎます
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街路樹の倒木を防ぐ診断・対策を集中的に実施
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老朽空き家などの早期除却、看板等の飛散防止に向けた点検強化を促進