福島県内で製造されたグリーン水素の都内利用拡大を開始!

電力・通信

東京都は、エネルギーの安定供給の確保や脱炭素化に向け、都内における水素エネルギーの需要拡大・早期社会実装化に取り組んでいます。特に、脱炭素社会の実現に向けては、再生可能エネルギー電力由来の水素(グリーン水素)の活用促進が重要です。
都と水素エネルギーの普及促進に関する包括的な協定を締結しているNEDO(国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構)は、福島県浪江町内において、太陽光発電の電力を利用した世界有数規模の水素製造施設「福島水素エネルギー研究フィールド(FH2R)」で実証を行っています。これまでFH2Rで製造されたグリーン水素【注】を都内イベント等で利用してきましたが、今後は更に利用拡大を進めてまいります。
これに当たって「福島県産グリーン水素 都内利用拡大開始式」を下記のとおり開催しましたので、お知らせします。
今後も、都はNEDOや他自治体、民間企業等と連携し、グリーン水素の導入を促進してまいります。

【注】NEDO水素製造施設「福島水素エネルギー研究フィールド(FH2R)」について

  • 国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)と経済産業省による水素関連技術実証事業において、福島県浪江町に建設(令和2年2月末に完成)
  • 20メガワットの太陽光発電及び系統の電力を用いて、世界有数規模となる10メガワットの水素製造装置で水の電気分解を行い、最大2,000ノルマルリューベ/アワーの水素を製造し、貯蔵・供給

1 FH2Rで製造されたグリーン水素の供給内容

(1)都内利用先

新砂水素ステーション((株)巴商会、東京都江東区新砂1丁目7−9)
※今後、利用先は拡大予定

(2)供給開始時期

令和6年5月から

(3)水素供給の流れ

2 福島県産グリーン水素 都内利用拡大開始式

(1)日時

令和6年5月20日(月曜日) 11時00分~11時15分

(2)場所

新砂水素ステーション((株)巴商会、東京都江東区新砂1丁目7−9)

(3)出席者

小池百合子 東京都知事、斎藤保 NEDO理事長、内堀雅雄 福島県知事、吉田栄光 浪江町長

3 利用拡大開始に係る出席者からのコメント

(1)小池百合子 東京都知事

今回の式典を機に、都は福島県産水素を都内で継続的に活用し、グリーン水素の普及に一層の弾みをつけていきます。NEDOや福島県、浪江町におかれましても、水素の取組を推進されています。具体的な行動を1つ1つ積み重ね、国内外に発信し、水素エネルギーの社会実装と福島県の復興が加速していくことを期待しています。明るい未来に向けて、力を合わせて取り組んでいきましょう。

(2)斎藤保 NEDO理事長

NEDOは、福島県浪江町にある福島水素エネルギー研究フィールド(FH2R)において、再エネ由来の電力を用いた水の電気分解による水素の製造・貯蔵・供給に関する研究開発プロジェクトを推進しています。研究の過程で得られた水素の利用を今後は東京都内でも進めていきますが、本日はその第一歩です。今後はより一層、4者一体となった取組を推進し、水素のさらなる普及拡大に向けて、盛り上げていきます。

(3)内堀雅雄 福島県知事

過酷な原発事故を体験している福島県だからこそ、再エネを飛躍的に発展させたいという強い思いを持っています。特に水素は、再エネから”作り””貯め・運び””使う”このシステムをモデル構築していきたいということで、様々なチャレンジを行ってまいりました。この度、メードイン福島・浪江の水素を東京で継続的に活用していただくということになりました。関係者の皆さんに心から感謝申し上げます。「さあ、福島から水素で未来を紡ごう。」この思いで、皆さんと力を合わせて、今後とも水素の利活用、再エネの発展に全力を尽くしてまいります。

(4)吉田栄光 浪江町長

福島県産グリーン水素の利用拡大にあたり、心よりお慶び申し上げます。本日のこの機会が水素社会を切り拓く一つの契機となるものと確信するとともに、東京都・福島県・浪江町が水素でつながり、小池都知事の掲げる「東京水素ビジョン」が更に進展し、都民の皆様に、身近なエネルギーの一つとして水素を感じていただく一助となることを大きくご期待申し上げます。

本件は、「『未来の東京』戦略」を推進する事業です。
戦略14 ゼロエミッション東京戦略

問い合わせ先
産業労働局産業・エネルギー政策部新エネルギー推進課
電話 03-5320-4687

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