電力・通信等の途絶への備え
01.東京を取り巻く状況
停電や通信障害の影響による都市活動への影響が非常に大きい。
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令和4年3月に発生した福島県沖の地震では、東京電力管内で約210万戸が停電。復旧まで約3時間を要し、街中でも、エレベータや信号が停止するなど、多大な影響を及ぼした。
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令和4年7月に発生した通信事業者の設備障害では、音声通話やデータの送受信に加え、ATMや貨物輸送など、都市活動にも大きな支障を来した。
大規模地震時の停電発生の想定
※東京都防災会議「首都直下地震等による東京の被害想定」(令和4年5月)都心南部直下地震のケース(出典)
大規模地震時の通信途絶の想定
02.強靭化に向けて2040年代に目指す東京の姿
災害時の電力・通信・データ不安を解消する
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災害時にまちから光が消える心配がない
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災害時においても通信サービスを支障なく利用でき、いつでもどこでも誰とでもつながる
03.危機への対策
電力
自立分散型電源の導入を促進し、避難ができる環境を整備します
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太陽光発電や蓄電池などの再エネ設備の導入を促進
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電気自動車等のZEVから供給する電力を活用した在宅避難の支援
通信
いつでも、誰でも、どこでも「つながる東京」を実現します
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多摩山間・島しょ地域など基地局整備が困難な地域において衛生通信を活用
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島しょ部における海底通信ケーブルの強靭化
データ
災害時に業務が継続できるデジタル基盤を整備します
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業務システムやサーバのクラウド化を推進し、データを保全
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データの利活用による災害シミュレーションの実施